風邪が万病の元といわれるように乾燥が肌のトラブルの最大原因
先ずは、肌の事を知らないと解決方法がわかりません
皮膚は、表皮・真皮・皮下組織と3層に別れそれぞれの役目を担っている。
表皮内の基底細胞で生まれた細胞が上へ上へターンオーバーと共に形を変えながら押し上げられていく。
角質層内には、NMF(天然保湿因子)・細胞間脂質という水分を捕らえて離さないバリア機能を持った細胞が存在している。
つまり
NMF+細胞間脂質+皮脂=水分保持機能
ですから、肌のトラブルの一番の原因である乾燥は、次の要因による結果です
要 因 | 結 果 |
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・間違ったスキンケア ・ストレス ・ホルモンのアンバランス ・体調不良 ・紫外線 ・乾燥・風の環境 ・睡眠不足 |
NMF+細胞間脂質・皮脂の減少によりバリア機能が低下し、肌が乾燥し、いくら保湿のお手入れをしても穴の開いたバケツに水を入れるのと同じように乾燥が解決しない |
それでは間違ったスキンケアとは何でしょうか?
次のどれかに心当たりはありませんか?
間違ったスキンケア | ・クレンジング、洗顔の仕方を間違っていませんか? ・熱いお湯で顔を洗っていませんか? ・紫外線の防止剤は、SPF数値を目安に選んでいませんか? ・メイクを一日中していませんか? ・お手入れの時に肌をこすり過ぎていませんか? |
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ひとつでも心当たりのある方 正しい方法なんて有るの?
と思われた方は、”肌のお手入れ基礎の基礎”のページに行って、スキンケアの仕方をもう一度チェックしてみてください。
1 クレンジング
○ ポイントメイクの落とし方→スクワランオイルかオリ ーブオイルをコットンにタップリなじませ、目元、口元3箇所に置く。1分間放置する。
○ 拭う様に優しく拭き取る。
○ クレンジングクリームはクリームタイプ、ジェルタイプを使う。クレンジングクリームを手のひらに取り、手のひらでクリーム(ジェル)をよく温めてから、顔全体に覆うように置く。
○ あごから上に、毛穴の奥の汚れを浮き上がらせる感じで、優しく 軽くマッサージ(手のひら全体を使う)
○ 32度のお湯で十分にすすぐ。
2 洗顔
○ 十分に泡を立てる。(泡を手のひらに乗せて、手のひらを下に向けても泡が落ちないくらいに。)
○ Tゾーンから洗ってゆく。
○ U ゾーンから小鼻の周り、下から上へおおきく円を描くように約90秒で洗顔
3 すすぎ
32度のお湯で十分にすすぎます。(同じく下から上に)
すすぎ終わったら タオルドライ(*軽く押さえる様に)
4 化粧水
○化粧水を少量取り、手のひらで十分に温めてから肌の上に置くようになじませます。(下から上へ)
○これを3回位繰り返します。(大量の化粧水を一度に塗布するより 何度も少量を塗布するほうが効果的)
5 乳液、クリーム
○化粧水と同じように 手のひらで十分に温めて肌の下 から上に向けて優しくなじませます。
6 クリームパック
○ ラップパック→ラップを2枚用意します。(額から鼻先1枚 鼻の下からあご先まで1枚)
○クリームを塗った顔の上にラップを置き 10〜20分(テレビを見ながら、家事をしながら)
○ラップをはずし 指先で軽く押さえ込むように再度なじませる。→次の朝に肌の違いを実感!
7 ローションパック
○化粧水をコットンにタップリ含ませ、乾燥が気になる部分に置き 3分間。
○或いは、化粧水をタップリなじませた後にラップを2枚塗布して3分間置く(クリームパックと同様)
「化粧品は健康な肌に使うもの」
この考えをお忘れなく。
○皮膚炎
:皮膚の急な炎症で皮膚の病気の4分の1を占めます。俗にかぶれといい、皮膚に直接的な刺激が加わった部分に起こる症状です。
最初に赤く腫れ、ついで水ぶくれを作り破れて滲出物排泄します。
原因:酸・やアルカリの毒物が漆や白髪染め。また、アレルギー的な原因として、化粧品・化繊の繊維・金属が原因となります。
治療法:亜鉛軟膏、亜鉛華油、副腎皮質ステロイド軟膏の外用。
○湿疹
:皮膚が過敏な状況のときに、外や内からの刺激により皮膚の炎症を言います。無菌で伝染はしませんが化膿した場合は感染します。
最初に皮膚が赤くなり、次にその上に小さな粒状の水を持った小結節が多発し、それがつぶれて一面がただれ広がります。
常に痒みを伴い掻くことによりいっそう悪化します。
治療法:第一に刺激を取り除き、患部を保護し軟膏や抗ヒスタミン剤の注射です。石鹸を軽く用いて、清潔にし化粧は絶対に避けましょう。食事は、酒、辛いものは避けて淡白なものしてください。
○にきび
:皮膚からの脂の多い人に生じます。ホルモン・ビタミンの関係.消化器、自律神経の異常などがこの脂の分泌を促し、直接にきびの発生にあずかります。
治療法:皮脂を分泌する食物(チョコレート、その他の香辛料)を避け。便秘を治し、顔は石鹸を用い一日数回洗い。薬用のクリーム類を外用します。全身適には、抗生物質ビタミンB2・B6が服用します。
○しみ(肝班)
:中年以降の女性の顔、特に目や口の周りにできる境のはっきりした不規則な形のした色素斑で、左右対称性にできます。
日光の照射により黒味が増します。妊娠、卵巣、子宮の病気、肝臓病、副腎障害などの場合にも生じます。
治療法:直射日光を避け日焼しないこと。原因となる病気を治療すること。ビタミンCを服用する。なかなか治りにくいですが、辛抱強く治療すれば次第に薄くなります。
○そばかす(雀卵斑)
:黒褐色の斑点が目の周り,頬,肩からひじにかけて多発します思春期ごろから次第に広がります。
先天的なものですが、日光に当たること、また妊娠により色と数が増します。
治療法:直射日光を避けることや日焼止めの化粧水である程度は防止することができます。
○多汗症
:人並み以上に多く汗をかく状態で顔・手のひら・わきの下にとびひ、あせも、水虫などの感染症を起こし、不快なにおいがします。
治療法:皮膚を清潔に保ち、精神安定剤等を用います。
○はたけ(顔面単純批糠疹)
:顔にできる円形の粉をふいたような薄白い斑点。大きさは10円玉程度で軽い痒みがある。
原因:不潔、日光の影響。アトピー性皮膚炎の部分的症状。
治療:法顔をよく洗って、ビタミンAD軟膏・ステロイド軟膏を用いる。
○帯状疱疹(ヘルペス)
:胸・顔・四肢の皮膚が突然神経痛の様な痛みに襲われ、小さな水疱が帯状にできます。
原因:ウイルス
治療法:ステロイド消炎剤・ビタミンB・抗生物質を使用します。
○エリテマトーデス(紅斑性狼瘡)
:慢性型は、顔や手足の皮膚だけに、境の明らかな赤い斑点を生じ、その上に灰色の細かいうろこ状の角質の増殖したかさぶたが見られ、中心部はやや萎縮しています。
顔は,鼻を中心として両頬にかけてあたかも蝶、あるいはこうもりが羽を広げた形を生じます。
急性型は高熱、頭痛、激しい全身症状の後に慢性型の発疹に移行する。
治療法:副腎皮質ホルモン治療などを行う。いずれにしても、直射日光、寒冷、過労を避けることが大事。